神様のルール

この宇宙で起こっていることはすべてでたらめで意味のない出来事の繰り返し(〇〇ドラマのセリフ)。偶然の寄せ集めなのか?それともすべて神様が決めているのか?

大学の講義室で教授が学生に問いかけているハリウッド映画のシーンがあった。映画はその後巨大惑星の衝突で地球は破壊する。人と人の出会いは偶然でしかあり得ない。そこに何かのルールがなかったら人と人が出会っても係わりあうこともなくすれ違う、言葉や会話もかみ合わないで終わる(〇〇ドラマのセリフ)。

一期一会。歌舞伎とは違って連日公演をしない能。能楽師は一生のうちに同じ演目を数回くらいしか演じない。一回の公演にすべてをかける気迫で挑戦するといわれている。それだけに出来不出来もあるでしょうから見所(観客席のこと)で感動をゲットできる確率は非常に小さい。チケットのコスパは神様が決めるのだ。ある日突然不幸におそわれることがある。不治の病や交通事故。普段は自分とは縁遠い人ごとと思っていた不運に遭遇して生活が一変する。まさか自分が。これも神様のルールだとしたら逆に幸運がやってくる可能性もきっとある。こんな自己流の解釈で年数回発売されるジャンボ宝くじを買っている。たくさん買っても少なく買っても全体のパイが巨大なので当たる確率の差はほとんどないというから、10枚しか買わない。ジャンボだけにしているのは数千万円では人生は変わらないからである。一生の早いうちに幸運あると、残りの人生に幸運はないと言うがそんなことはないと思う。神様のルールは人間にはわからない。だからでたらめで不公平なのである。人生には途中何度かの塞翁が馬あるが、馬は一頭だけではない。ついているかどうかなんて死ぬ直前までわからない。ロンドンのシティーで窓ガラスが大範囲に崩れ落ちた爆弾テロ、霞が関駅のサリン事件、ニューヨークの航空機テロ、その時至近距離にいたことをときどき思い出す。ニアミスの恐怖を味わったが今後もニアミスで済むとは限らない。日ごろ特に不摂生をしているわけではないのに、死は突然やってくる。人間の体は何年も動いている、そしていつかは必ず止まる。これも神様のルールなのである。朝目が覚めて初めて生きていると感じるのであって、目覚めずに死んだらそれでおしまいや。なんも感じひん。ただそれだけのこと、諸行無常である。二年前に同僚が食道がんで亡くなった。発病して一年程だった。一年前には飼い犬を肺がんで失った。次は自分かと人前で思わず声にしてしまった。同僚が残してくれたもの、この犬に教えられたことを支えに、神様のルールで決められた自分の時まで、残されたものとして、丁寧に人間らしく、毎日を生きるしかない。忘れることが人間の特性でもあるが、忘れないでおこうと思うのも人間の特性である。通勤時に文庫本を楽しんでいる。暗くて後味の悪い小説を読んでいるときは良いことが起こらない。これが二度も重なると神様のルールを感じる。ルールはあるのか?この謎ときはいつ終わるのか、解けることがあるのか、その時までノーベル賞コンテストが続いていますように。

(子供の頃、近くにこんな洋館があった。黒の額縁に入れてみた。いい感じになった。)

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