人面魚や麦きり

羽前大山駅無人駅、しかも駅前には車の気配すらない。地図上は最短距離にあるし、最悪タクシーでと考えていたので、目指す人面魚の善寶寺にはどないして行くのか? これが外国ならとんでもないことにだけど、日本だと言う安心感で行ってみたもののマジかよである。しばらく駅前に立って固まっていると、缶ドリンクの赤い配送車にドライバーは茶髪のお兄さん。よく行くバーの店員さんに似ていたので、これを捕まえなくちゃと全く抵抗なく声をかけた。救いの神。タクシー会社の電話番号を教えてくれた。このラッキーがなかったらどうなっていたか想像すだけでどっと疲れる。5分程度で来てくれたタクシードライバーに行き先とか事情を話したら少し安堵した。タクシー会社と言っても運ちゃんは其の人一人。同じ日に三度同じ人に乗せてもらう初めての経験をした。山形県は自分にとって未踏の県だった。人生の節目が重なったのを機会に若いころお世話になった親戚を米沢に尋ねることにしたのだ。朝八時半に山形空港に降りて、山寺、米沢、酒田で一泊、羽前大山、再び山形空港から羽田に。山形新幹線も初めて乗った。東京からとは逆向きに。庄内出身で知人のSNS才女が事前にインプットしてくれた羽前大山の名物が人面魚と麦きり。

車でないとかなり不便とは聞いていたが、想像以上に待ち時間が長い移動で、これが退職前であればストレスでやられていたが、これからは頭を切り替えなくてはと言い聞かせた。午後の最初の電車は3時発、帰りの電車までの暇つぶしについてこの日の専属ショーファーに相談したところ駅から徒歩圏の酒蔵と漬物工場をすすめられた。二軒とも見学者一名に丁寧に対応していただき山形県の心証は一段と急上昇。米沢で親戚が連れて行ってくれた動く能舞台田んぼアートも予期せぬスポットだけに、すべて良し、山形の好感度100%です。

(初めての海外出張で記念にシンガポールで購入。どの程度のものか、値段も全く忘れています。和室に置いてさまになってます)

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