自分へのご褒美

相続した土地が売れたらご褒美に高級果物店のうん万円マスクメロンをと、思ってはいたが結局実現していない。直後青天の霹靂だとしか思えないニューヨークへの転勤辞令。あれから20年、小説顔負けの出来事やらいろいろあって、ご褒美する憩いのひと時がなかったのだ。それに引き換えしみったれたことのように人にはみえるけど、自分にはメンタルヘルスに欠かせないものがある。お出かけや旅行の時に実行するプチ贅沢。関西方面へは新幹線だと、家では朝食せずに新横浜でカプチーノとサンドイッチをテイクアウトして、富士山みえるかなと思いながらゆっくりいただく。昼はちょっとリッチなハンバーガーか、あればエビフライドックをほおばる。京都なら夜の一人飯はラーメン、帰りにコンビニでビールとつまみを買う。家では晩酌しないのでこれが贅沢なのだ。三年前から名実ともに専業主婦になったので、家事はサボれない。モチベーションが第一。なかでも一番自分を乗せなきゃいけないのが掃除。終われば柑橘系炭酸飲料を飲みながら韓国時代劇が待っている。そうしてまた一週間が過ぎる。こんなことでは天下国家は語れない。終活でのストレスは現実とのギャップを埋める時間があまりにも短く、そして限りあることだ。

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(こんな写真載せるのも、プチ贅沢なご褒美なのです。)