内部通報にはルールがある

結果オーライってことだと思うが、最近の出来事で割り切れないことがある。組織の不適切な事実を知った人物が、いきなり影響力のある団体にそのことを通報した。するとその団体からその組織にクレームがあった。その組織は素早く是正措置をとることを公にし、実行した。結果的には比較的軽微な騒動で収まった。もし、この人物が内部通報のルールに従ってその組織の上層部に相談していたらどうなっていただろうかと。その組織を知る人の多くは、おそらくその組織は内密に処理したと疑うでしょう。なぜならその組織はとんでもないガラパゴス状態だとにらんでいるからである。そして間もなく世間にそれがしれて、組織ぐるみという烙印を押され、計り知れない痛手になったに違いない。内部通報制度は組織の自浄作用の醸成を目的としているので、建前として先ずは内部でとりあげ、組織の適切な判断で公にするとともに是正措置をとることが求められる。そこで、この人物が取った行動についての評価であるが、本件が内部通報では無理だと合理的に判断した上での外部通報だったのか、それとも売名行為、世間にドヤ顔をしたかったのか。それによって、この人物の価値が変わるということだ。結果は同じでも、いずれその行為は良くも悪くも本人に降りかかってくると信じている。

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(上:去年不作だった金柑、ことしは豊作みたいです。下:このトンボ君、ここ数日見ている。同じトンボ君だろうか、違いが判らない。)