こんなドラマがあった。あの時が岐路だったと振り返る夫。最終回のシーンである。平凡ながら娘と三人の楽しい生活のなか、妻がある日、人の弱みを握る機会に遭遇し、野望を抱いたのだ。その時が夫婦の岐路だったと。また別の夫婦。夫が土地成金になって間もなく海外に単身赴任となった。息子二人と留守を任された妻。桁違いの大金に誘惑されて株に手を出し大損する。それを隠そうとして嘘をかさね、追い詰められた心の隙間に別の人生と別の相手を選択してしまうのです。岐路は思わぬところに忽然とあらわれる。どちらかが一方的に悪いといいうことはなく、多少なりともお互い様なのである。小さな岐路ならば引っ返している夫婦は大勢、いや大多数がそうなのだと思う。天はその妻に死と言う罰をあたえた。夫には生かせて何を経験させようしているのか。そのドラマの結末はまだ見えてこない。スピンオフ作品で面白い展開が期待できるのか。喧嘩両成敗ではないが、見事な大岡裁きとなるのやら。天としてバランスがとれていればよいのですが。
(黒紋付と仕舞袴、それに角帯と5枚コハゼの白足袋。これで能舞台に立つのです。
二つの紋付きの違い分かりますが? 袴を短めに履けるように、裾を10センチ短く。
また、胸の家紋がより見えやすくするために、少しだけ内側に寄せてもらいました。)