ユーモアが通じませんでした

いつか好きだと聞いていたメロディーのオルゴールを誕生日にプレゼントした。ところが感に触ったようで、突っ返してきた。ユーモアのつもりで、かつて訪ねたコベントリーのピーピングトムからと刻んだのが致命的だと言う。自分の当時のニックネームがトムなので、見つけた刹那にプッと吹き出してくれるかと。通じませんでした。二人はすでに共鳴しなくなっていたのだから無理もない。それを気にせずにやっちまった自分のめでたさにあらためて気づかされた。そもユーモアは一歩間違えばどんどこに落ちてしまう危険なもの。自分の気持ちをおさえきれずに当たりを期待して言う親父ギャグのように、周りのドン引きを引き起こすのだ。何をやっても逆風なときにやるこっちゃない。それでもいつか自分のユーモアが通じる人があらわれるだろうか。片時でもいい、あればいい人生だったと言えるように思える。三途の川を未練なしに歩むことができるに違いない。人間とはそういう風に出来ているのではないでしょうか。

(今年も咲いてくれたテッセンとバニラ。葉っぱの緑も新鮮。実に羨ましい、植物たちよ! )