ミニOB会5人での飲み会、遠方に帰る大先輩一人が途中で抜けて、いざお開きと席を立った時、一本のビニール傘を発見。名前を手書きしたラベルが貼ってあった。ビニール傘だからもらっとけば、いらないなら捨てても構わないのではとか、結局近々会う機会のある自分が持ち帰ることになった。なまじっか名前があったものだから。メールで知らせたら、本人も見捨てていて、適当に処分してくれればいいものをと本音が行間からよみとれたが、この場合どうしようもない。お互いに。そもそもビニール傘にラベル。人迷惑な。おりしもビニール傘問題がフォーカスされているので、届ける以外の選択肢はなかった。後日お渡ししたら、お住まいの伊豆で名物のゼリー菓子を買ってきてくれていた。奥様にと。奥様ははるか遠くにいますと言いそびれた。遺影にお供えさせていただく。何だったのか。これはビニール傘の問題ではなくその先輩が余計な出来事に対して、ほんとに喜んでいるように見えたことだった。ほっこりとしたおはなしとしてよいのではないか。
（ハゼラン、三時草とも言うらしい。かなり小さな花が夕方にのみ咲く。
野生化したハゼランが花瓶の中で根を張りだしたので鉢植えに。そしたら、
夜には葉っぱが閉じるのを発見。昼間との差わかりますか。これはネットにも
書いていませんでした。）
