思い出のセーター

ここ一年以上は着なかったけど、思い出深いセーターが二枚。どっちが古いかはっきり覚えていないけど、30年以上前なのは確かである。一つはイギリス在勤のときに買った赤色のやつ。流石イギリス、ジャガーのセーターだよと言ったら、先に赴任していた同僚からバカにされた。イエーガーっていうこちらのブランドだよと。帰国してからは派手すぎてなかなか外では着れない。ロンドンでは普通だったのに。周りの色とのバランスがちがうからか。息子たちが着ていたロイヤルブルーのセーターもこちらではすこし明るくみえる。不思議というかそれが当たり前なのか、異文化だね現象。もう一つの方は通販で衝動買いしたうぐいす色。抹茶のムースケーキを作って課員をもてなした時に、色のシンクロに気づいてくれてうれしかったようなこともあったような。遠い昔のこと。霞のような記憶である。ところが、つらい経験はしつこく覚えていて今でもだ鮮明で、たまに夢で記憶が更新される。初心忘れるべからず、あんなはずかしくてつらいことは二度とあったはならないと肝に命じている。まさに世阿弥さまのおっしゃる通りです。

(二つとも、実際の色はもっと明るいです。撮影技術がお粗末でごめんなさい。)