ブルックリン橋を渡って

好きなタイプの女優さん主演の映画のように、勇気を奮って橋を渡った。と言っても自分の場合はおしっこを対岸まで我慢することでした。橋の歩道は四条河原町顔負けの混みようで人を旨くかわさないと速足できないのです。ニューヨークを代表する絶景、おまけにクリスマスシーズンの日曜だから無理もない。我慢の限界が近づいて勇気を後悔しはじめたころ、流石世界的観光地、橋のたもとにモールがあって女性の長い列が所在を教えてくれた。さりげなくmen'sに進んで一段落。この安堵感はたまりません。妻が残してくれたマイレージで往復Fクラスで2泊4日の豪華版。Fクラスといえば、2000年の秋に放映された月9ドラマでは最終回のロケ地がブルックリン。FクラスCAがやっと結ばれた魚屋とここからマンハッタンのビル群を眺めているシーンを思い出しませんか。現地二泊だと帰りも同じCAさんだ。それでちょっとは特別感は味わえたがそれ以下でもそれ以上でもない。まあそんなもんでしょう。赴任して間もなく同僚に誘われて行った日本酒の銘柄を数多く楽しめる当時出来立ての居酒屋。そこはマダム風の女性二人ずれにナンパされた思い出の場所。その番地まで行くと真新しい蕎麦屋である。ここも代替わりかと、でもまあ腹ごしらえでもと思ったが、店の前にいた日本人にかつての居酒屋のことを念のため尋ねてみた。隣接する同じ番地のビルの受付を通って奥を左に降りたところにあるみたいっすというので、もしやと半信半疑でその受付に確認した。ありました。アクセスが秘密クラブみたいなのですが、行ってみるとすでに日本人や外人数名が開店を待っていた。もし、あっさり諦めていたら、後で’あったのに’と誰かに言われるのが一番悔しかったろう。エントランスは違っても思い出の内装はそのままでタイムスリップしたようです。その頃の記憶を一つ一つ追っていると、お一人様なのに落ち着いて時間を過ごすことができた。ありがたい経験です。

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(インターホンの取り換えで子機は最近のはリモコンに、それで取り外し跡を

隠そうと、30年間しまい込んでいた絵を活用しました。)