抹茶フラペチーノ

ブリちゃんが来日公演の合間に味わった抹茶フラペチーノ。確か日本だけのご当地もの。オバマ大統領が鎌倉で以前に食べたのを思い出しながら抹茶アイスを楽しむところをTVで実況していた。あの頃自分は帰国直後、ニューヨークかぶれか、社食をさけて一人サンドイッチをしにでかけ、三時にはブリちゃんと同じフラペチーノをと脱中年サラリーマン気分を楽しんでいた。そしてしばらくしてから少し進化があり、エスプレッソのワンダッシュオンにグレードアップ。ブリちゃんの先を行ってしまった。2006年に役職定年を迎え片道切符で子会社に出向となった。それまでと違い、この子会社はまるっきしドメな会社だったけど、あたりにはお洒落な外資系の会社が多い天王洲に位置して、手軽にフラペチを楽しめた。午後のおやつ時、そう一番眠い時です。テイクアウトして持ち帰ったら口もつけないうちにお呼びがかかった。一時間ほどしてデスクに戻ったらあれが悲惨なことになっていた。当時はまだ本気で骨を埋める気になれず、午後のフラペチ、その延長線上にブリちゃんをと、思い描くことも救いだった。海難事故の対応でお客に頭を下げたり、大震災から一年後の企業ボランティアに参加、そして圧巻は同僚の死で回ってきた交渉委員長の経験。産別労働組合で相手はプロですよ。それに、銀座でプリちゃんとあだ名されるほど、良く歌った。充実していた。懐かしい。感謝している。今は終活の真っただ中。時々自分にご褒美、やっぱし抹茶フラペチーノ。

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(妻の実家の蔵に眠っていた年代物。もしブリちゃんが我が家に寄ってくれたら、これで美味しいお茶しようって。やっぱり自分はどこまでもおめでたいのだ。)