球根

ロンドン郊外の社宅の庭にキノコのように突然あらわれたピンク色のコルチカム。ソメイヨシノのように、葉っぱより開花が先行するのです。このときめきが忘れられず、横浜の自宅の庭に植えたのです。一昨年、ハルたちのお墓の傍にもおすそ分けしてやりました。球根の開花期間はそう長くないが放置しても毎年思い出したように姿をみせてくれて季節を感じさせてくれる。まだサラリーマン現役のころオランダ空港トランシップの合間に数袋のチューリップを買った。もちろん植物検疫済みのを。中庭の芝の中央を円形に掘り起こして花壇にみたて、球根をぎっしり敷き詰めた。春になってオランダのチューリップ畑のように乱立、見事だった。ただそれは一年だけで翌年以降急激に本数が減った。でも一度は感動ものでした。そのあとは数年間遠のいていたのですが、去年今度は水仙ムスカリにしました。ただし乱立ねらいはやめて幾何学的に間隔をあけることに。今初年度を迎え、ぽつぽつと楽しませてくれている。すぐ調子に乗るのは悪い癖、秋咲もと注文する気になっている。子供のころ実家ではトイレに水仙を飾っていたので、長い間トイレの花と思い込んでいた。ところがご近所で毎年きれいに咲くのをみて違うんじゃないと先入観が消えて良かったと思っている。長い間誤解していてごめんなさいです。こんなこと他にもありますよね。

(生憎中庭の写真はありませんが、玄関ワキのケヤキの根元に咲いてくれています。

 ありがとう。