降雪、去年と今年

マックスがチョコのところに旅立って一月を越えたが、家の中の静まりに未だ違和感がある。彼らとの時間がポカンと無くなった。写真をみてはいろんな事が思いうかぶ。一月の中旬に降雪があり、庭に目をやったが二頭はもういない。一年前の同じころ降雪があっても背中に雪をうけながら庭に出てトイレしていた。あの頃はまだチョコも元気で細い足をせわしく動かして歩き回っていた。今のこの状況を想像すらしていなかった。彼らとの別れはいずれあるのは分かっていたが、現実となると改めて生命というものが限りあるのだとしみじみと思う。別れが怖いので犬を飼わないと言うことを耳にすると、今は少しわかるが、その辛さ以上に沢山のもの得られるよと言ってあげたい。古稀を迎えた自分には次の資格はもうなくなっている。同世代の友人とのわかれはすでに五月雨的に始まっているが、正直もはや寿命だと言える範囲内かと受け止め方もイージーになれる。自分より若い人や寿命の短い犬との別れはせつない。死後の世界は信じないので自分の死後の周りの反応などしることもない。できることは毎日を精一杯生きることしかない。聖人かよ。即身成仏。誤解しないでください。私は偶然の神の信者ですよ。

(去年、こんな日もここにマックスとチョコがいた。トイレするときだけだけど)