されど10セント

Orford(オーフォード)という小さな町をご存じないでしょうか?今回タスマニアの乗馬で宿泊したB&Bのあるところです。小高い森と白い砂浜があり、とても静かです。10分ほど散歩したところに小ぶりなスーパーがありました。牡馬のサンダー君にあげるリンゴと自分用の土産にナッツをかって、レジに行きました。現役当時出張で残ったコインを使い切ろうと、これを先に使いたいのでといったら、快く数えてくれました。ところが10セント足りないのです。さらにコインが増えそうです。そんな刹那、左後方からひょろっとした男性が20セント硬貨を差し出してくれました。10セントおつりがあったので、右隣のレジにいたその紳士にお渡ししました。外に出た時にもありがとうのサインを送りました。実は40年前、サンフランシスコのゴールデンゲイトブリッジのたもとで、バスに乗った時、コインしか使えなくて、どなたかの親切にあやかりました。コインにまつわる二度の心温まる経験。自分もこうでなくてはと、ただ瞬時にできるかというと、自信がありません。70にして、今なお精進じゃ。

B&Bのオーナ、Maryさんがハグとともに、この花をくれました。最終日、

 ご主人のBrianさんの車で空港に発つときの出来事です。)