外圧も悪くない

ネガティブな響きの外圧ですが、日本の歴史では外圧によっていい方向に向かってきたように思っています。封建制度から近代国家に向かいはじめたのは開港をせまる欧米の外圧。成金宰相の暴露記事に反応が小さかった世論が外国人記者の指摘で現職中逮捕に発展。最近でも、セクハラを取り上げなかった日本のマスコミに代わって、英国記者の外圧で世論が激変した。日本の国民性は外圧に弱い、外圧がなければ変われない、そういうことかもしれません。自らの気付きによる自浄作用というのは理想的ではあるが、なかなかハードルが高い。その気づきでさえ、なんらか外からの指摘がないとできないのでは。自らを客観的に見るというのはなかなかできるものではない。企業の内部監査制度も自浄作用のあるなしで、全く違ったものになる。トップの意識の問題かと。どうしても外圧がないと変われない会社は大きな外科手術が必要になりますが、それでも外圧でよい方向に導かれます。いわゆる医者嫌いの人は自覚症状をとことん隠します。その周りも同じ価値観だと、ますます最悪の方向に進みます。日頃の健康診断を怖がらず、嫌がらず受ける姿勢が大事だということです。大きな外圧を受ける前に小さな外圧をキャッチできるかが分かれ目ですね。

(変哲もない写真ですが、大好きです。リビングを癒してくれています)