プッシュラッチ

玄関にある観音開きの家具。客用のスリッパを収納している。いつのころからか左の扉がプッシしても開かない。部品の一部が折れてなくなっていた。部品そのものは数百円程度なのに、業者に修理を頼むのか?自分で何とか”I'll figure it out"、ミッションインポッシブル張りに決意した。まずはネットで検索。プッシュラッチという名前まではわかった。そしてかなり似た形状で、同じ機能の部品にまでたどり着いた。しかし、すでに取り扱い中止と記載あり。なら載せないでもらいたい。ほんとうに不愉快! その製造業者の問い合わせメールで事情を説明しアドバイスを得ようとしたが、なしのつぶて。上場企業ならリスク管理上クレーマーになる可能性のある消費者へはしかるべき対応をするものだが。次にダメもとでDIYショップでしれっとカタログをチェックしてもらい注文をした。結果は同じだったが、返事はちゃんとあったようである。ここでイーサンはふと壊れた部品の機能がいたってシンプルではと気づいた。プッシュさえできれば、部品の形状まで同じでなくてよい、扉を閉めた時にする音をおさえるためのフェルト、以前から他でつかっているものの買い置きがあり、試してみた。それを二つ重ねたらプッシュが機能し、一件落着。その瞬間、超気持ちいいホルモンが全身に行き渡った。久々の’何とかした’快感。こんなチャレンジを終活の一環として続けよう、中の上をキープするために。こんな自分に好感を持ってくれる人、いる

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(左の扉側の部品が壊れていた。今やその扉もひと押しすると開くようになりました。)
かな?宝くじだって買わないと当たらない。探さないと、やってみないと可能性はうまれない。学生時代の悶々として暗かった自分にいつもアグレッシブなアドバイスをくれた同級生がいた。かわいい店員がいると、あなたのお名前はと平気で聞けるお方。”やらない後悔よりやった後悔の方がずっと良い”って。傑作なのは、喫茶店のレジで名前を聞いた相手の答えが、店の名前だった。あざやかな燕返しは店のマニュアル通りかそれともその子の人間力なのか。今となっては確かめようがないが、今でも笑っちゃいますよ。懐かしい思い出。