機上のドメ

いわゆる役職定年になると片道切符で関係会社に、ありがたい制度である。管理部門にいたが、海外出張が多かったので、その会社が全くドメだとわかりちょっぴり悲しかった。爾後家族のお誘いもなく、お留守番役になってしまったので、パスポートは更新後真っ白のままで久しい。そして12年、最近になってようやく次男の誘いでネバダ州に行くことになった。そうあそこです。Eクラスの機内、と言ってもベンツではありません、症候群の方です。飲み物サービスでコーヒー、ミルクだけと言ったら、往年のコーヒー牛乳テイスト、懐かしさのあまり笑っちゃいました。水色の制服でアテンドするブリちゃんCAならそれでもハッピーですが。地味な紺色、ゼロ¥、いえゼロ$のスマイルもありません。国内線ではミルクの量は自分で加減できる。アッそうか、ここは米国フラッグ機。ドメスティックコーヒーなんだ。ミルクを混ぜるとこんな味になるのはわからんでもない。これがアメリカの常識かも。ところで全くドメな環境になって、退屈しなかったのかというと、そうでもなかったのです。上下左右斜めもすべて、飲み会、カラオケ大好きな会社だったのです。グループの中でも良き伝統をまもっている会社を選んでくれたのだ。銀座のブリちゃんだって、人事部長に感謝です。それが退職後当然のことながら、銀座は遠くなりにけり、すすきのも中洲もです。そこに

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京都で教授をしているお友達が手を差し伸べてくれたのです。会社の接待でも経験できなかった、一見さんお断りのお店にも行けて、ショボくなるどころかなにやら明るい終活ライフが送れそうで中の上の気分が維持できそうです。ジャスト予感。今年は5月にマドリッドとロンドン、12月にはマンハッタンへ、Fクラスの機上サービスが楽しみです。妻が残してくれたマイレージのお陰です。秋には厳島神社の観月能、他流ながら名人技を拝見したく知人にチケットお願いしているのですが、まだ連絡がありません。ブリちゃんの活動再開と重なる可能性もあるのでちょっと微妙ではあります。どっち優先かって?そりゃ当然。。。

(もう三十年近く我が家で魚釣りしている猫ちゃん。それにぶら下がり小僧です。)