法然院にホウネンが参る

鴨川デルタからほぼ満員のバスにのって銀閣寺、そして哲学の道を少し下ったところに法然院がある。山門が近づいて一句、ではなく「ホウネンが参る」と自分しかわからないギャグをつぶやきながら拝観を始めた。由緒あるお寺ではあるが、いわゆる観光寺院ではないそうだ。この時期にしては人がすくない。紅葉したもみじがあったか記憶にない。まことに地味な拝観フリーのお寺だ。これこそ法然上人の御寺とホッコリもし拍子抜けもした。さらに南に歩いて熊野若王子神社というさっきよりももっと地味な境内のトイレを借りた。お礼にお賽銭は100円を。本殿の両脇にある二本の木。左近の桜、右近の橘って由緒ありげだった。川としては上ってるのだが、さらに南に下ってゆくとまもなく急に人がわいてきてにぎやかになった。東福寺とならんで紅葉の観光スポット永観堂である。京都の最たる観光寺。コロナ対策もプロフェッショナルだ。同じ浄土宗でも真逆なのがおもしろかった。折角だからと拝観料900円をはらう。紅葉の彩は圧巻である。珍しい’みかえり阿弥陀’をまじかに拝めた。900円が安く思えるコスパであった。

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(ロンドンで買ったポプリとニューヨークで見つけた木製の鉢?。融合して間もなく20年。コンクリートのテレビ台から床におろしてパチリ)