銀閣は銀じゃないのか

自分も以前に同じことを思って、ふと口に出していた。それが拝観してかあるいは教科書を見てかすっかり忘れている。今も変わらない。入館してしばらくして銀閣が見えてくると、あちらこちらから’銀じゃないのか’が聞こえてくる。それでもいいじゃないのと思えるような年齢に達した自分を笑ったりして楽しい。京都には素晴らしい建築物やお庭があるが、立派であるほどお金もかかっている。良き日本の文化としてリスペクトするが、その陰に隠れた民衆が搾取されたことを忘れてはいけない。だから単純には頭の中を整理できない状態で眺めてしまう。銀閣を出て哲学の道沿いに途中二三のお寺を立ち寄りながら南禅寺まで南下。そして地下鉄の三条で下車。カップルやシギ、カモを目で追いながあら鴨川の河川敷を四条まで歩いた。荷物をコインロッカーから取り出して、電車で空港に向かう。座席に落ち着いてしばらくして目に入ってきたのは閉店したと思っていたとんかつ屋さんのビニール袋。まだまだ健在だったと分かって嬉しかった。このお店の名前、英語三文字は定年までいた第二の職場のロゴとおなじ。とんかつにそえられる大きなキャベツの葉っぱがある時から千切りになったとは聞いていたが。そんなこんなで、自分には特別なとんかつだけになつかしい。一度消えたとおもっていた幻のとんかつ、この機会にとお店を検索。きっと見つけ食ってやるぞと誓った。

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(マンハッタンで購入したお盆?内側が金。ひっくり返すと黒。気に入って衝動買いした。趣味で使う流派の扇子を並べてみた。)