さりげない日常

会社支給のスマホと数秒遅れで鳴る私物ガラケーのアラームで起床。寝る前枕元に置いたマグカップの湯冷ましを一息に飲み干し、YouTubeを聞きながら下半身を安定させる体操を10分。先に人間の用を足して、大型犬二頭を中庭に出しトイレをするのを待ってその日最初のおやつ、ビスケットを与える。そのあと、ゴミ出しと家周りの掃除のついでに二頭を裏庭に出してやってと。これが日常の始まりである。毎日同じことの繰り返しに多少味付け程度の出来事が起こる。そして時にはさりげなく喜び、幸福感を味わえることで時間が過ぎてゆく。行き着く先は?腕

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時計の電池切れのように突然止まる時。里親ボランティアを通じてやってきた二頭の胸の内は、六年間育ててくれた最初のご主人との急な別れが、彼らの日常にどれほどのインパクトであったのだろうか。間近に触れ合う心地よさの中に、この子達の最後と自分の健康寿命を比べる瞬間がある。それでも振り返ると日常がどんどん過ぎて行ってしまっている。

(パソコン検索で使わなくなった辞書に片足をのせる体操。和室の壁にあるスリットに肘をあてて肩甲骨のストレッチ。)