親戚の結婚式

甥の結婚式を楽しみにしていた妻が半年前に亡くなり、息子たちと三人で出席した。もう八年にもなるのか、長男の披露宴はテーマパーク隣接のホテルだった。新郎の父の挨拶頼めるかな、持ち時間5分なんだけどと。緊張気味の新郎の父親を観察していると、日本酒好きなのにワインをチビチビやっている。まさに大トリを務めるまで美酒にありつけない。よくわかります。息子のハレの日に恥をかかせてはいけないと、数か月前から雄のゴールデン当時4歳と散歩中、暗唱の毎日だった。当日はほぼノーミスでクリアできた。わが子のためなら親は頑張ることができるを体験した。前半にぬいぐるみとそのスタッフにお礼、これが笑いとなり、最後まで順調に波にのったと振り返る。フィギュアスケートで最初のジャンプが成功するとそのあと波にのれるのと似ている。しかしトップレベルともなると、常に冷静でしくじりや不具合をそのあと調整しながら全体をまとめると聞く。趣味の能もトップレベルにあやかりたい。退職後一年間は充電すると決めたので、この機会にいわゆる’これしかでけへんねや’といえるようにレベルアップしたい。若き師匠に、”先生が道成寺を披かれたら、私もフルボディーの能に挑戦します”といったのを思い出した。今日のアルコールはほどほどにしなければ。乾杯のあと、テーブル付きの女性、マイタイプではないがなかなかのレベル。乾杯の後はビールですか?。白ワインをお願いします。わずかな、意外?か戸惑いのリアクションがあって、その刹那、その日は中の上の気分に。左隣の長男、次男と右に倣えと白ワインをと気取った声。心の中でクスッとしうれしかった。メインが始まるころには赤のボトルが右わきに近づいてきた。難点があるとすれば、勧めすぎかな?、すっかりいい気分になってしまった。お色直では新郎が背中にビールタンクを背負ってテーブルを回ってきた。球場で走り回っているあれの格好です。しずかなテーブルで即座に自分が代表してジョッキで杯を受けた。ワインのお陰で親戚席の盛り上げができた。前夜は焼肉、披露宴はフランス料理、夜は寿司。多少胃に負担だったが、久々に神様のルールに感謝できる週末となった。

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(上:シャルドネグラスと赤ワイン用、マンハッタンで購入。下:水をやっていたら、何度も咲いてくれた。ありがとう。)