花粉症から解放されるひと時

週二回、平日会員のスポーツクラブで泳いでいる。ひと時の爽快感をありがたく思うのは春先、そうプールにまで花粉はやってこないのです。50の手習いとして始めた水泳。振り返ってみると公私ともに精神的に追い込まれたときのボディーガードならぬマインドガードだったり、春先の花粉症からのひと時の解放と、優れモノなのです。コスパは軽く100を超えてます。単身赴任を終え、会社人生とともに、私生活の人生の先も見え始めたころ、卒業後ながらくご無沙汰していた能の稽古を再開、体育の授業で息継ぎができなくコンプレックスがあった水泳に挑戦。あれから17年、ウイスキーならプレミアムなグレードのように、両方とも巡航速度に達してストレスなしに楽しめる伴侶となっている。平日の水泳レッスンは年齢に幅のあるご婦人大勢と若干の初老のオジン、私も含めて子供の年齢とおぼしき若者が鞭を打ってくれる。自習ではなかなか一時間頑張れない。そのインストラクター曰く、子供を教えるのは理屈ではなくドンドン泳がせばよいが、大人は頭でっかちだから理論を理解しないと上達しない。会社の英語研修で先生が言っていたのも同じ。頭が出来上がっている大人は感覚では習得できない。スポーツクラブは三か所目であるが、ここの先生は理論もチャンとおしぇてくれるので、飛躍的に上達したように感じている。能の方も二年前に若手のホープと評判の能楽師に習い始めてから成長曲線が急上昇したように思う。習い事、いや人生にもこんなことってよくありますよね。なんでもっと早く、そうではない、一生巡り合えないより遥かに良い。遅いということなんてないのです。さあーって、この先の終活、そんな出会いが幾つあるのか?楽しみであり、不安でもある。その答えは終活が終わる直前しかわからないのでしょうけどね。

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(上:ハワイで目的なく買ったクジラとソルトレイクシティで洒落に買った入れ物。下:入社以来会社で使っていた私物のペーパーナイフ、今でも家で現役です。)