バーカウンターに冷蔵庫

永年勤続慰労とシニアライフの準備を兼ねて、会社が取り入れたリフレッシュ休暇制度。ちょうど40歳なりたてで資格ができたのと募集開始のタイミングがミートしたので一番で利用した。研修と人間ドックを経た後に休暇と副賞を利用して家族四人初めての客船クルーズに出発した。午前午後のおやつと夜食も含めると一日5,6食、キッズシッター付きで、ショーや講習会が楽しめる。一週間非日常体験を満喫した。そのレガシーはタキシードとカクテル。下船してまもなくカクテルのメニューをまとめ、必要なリカーを輸入食材スーパーで購入。社宅を卒業して戸建てに住めたらバーカウンターを作ろう。流しと冷蔵庫も付けてと。グラス類は奥ゆかしくカウンターの後ろの壁に埋め込み収納し、ごちゃごちゃは取り出すときしか見えないようにしよう。今年で二十年にもなるのに未だけなげに頑張っている小さな冷蔵庫。元旦のシャンペンはその冷蔵庫から取り出してポンと音を立てる。最近製氷機に3センチほど氷がこびりついているのに気付く。霜取りとか普通の冷蔵庫のような機能はない。冬だから電源を落としてもすぐに解けない。ドライヤーを持ってきてと、急に距離が近づいた。実はカクテルパーティーは社宅時代に二度だけで、バーカウンターの晴れ舞台はまだない。最大の原因はシェーカーを振るのが照れ臭いからだ。致命的でしょう。始める前になんで気付かなかったのか。何やっても面白くない人と単刀直入にマジに言われたことがある。クラウンになり切れない自分。能の趣味はこんな自分の性格に光を当ててくれている。でもほんとのところはおどけたりしたいのにできないコンプレックスがある。やろうとしても一歩が跨げないのだ。こんな自分でも良く思ってくれる人はいるだろうか?ボンドガールなら申し分ないのですが。厚かましいのは承知の上ですがな。

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(バーカウンターに流しと冷蔵庫。メニューまでありますが。)