人間だと６０に近い私、今年中にパパに追いつき追い越してしまうの。私のsignificant otherはマックス、一日だけ後に生まれた雄のゴールデン。時々意地悪される。パパが作ってくれた私達だけの出入り口の前で、マックスが大きな鼻を扉に当てて寝転ぶの。通りかかったパパに目でお願いするとマックスを叱ってくれる。三年前に社長が亡くなって会社犬だった私たちは里親ボランティアさんちにご厄介になって、そこのボクサー犬と同居していたのです。パパとママが迎えに来てくれた時、最初はラブラドールの私だけと考えてたけど、当日私が出戻りしてたことを知って、ちょっとためらったようだけどマックスと一緒にしてくれた。パパんちで10歳で亡くなったゴールデンのハルは台所のトイレを使っていたけど、私たちはそれができなくて、悪戦苦闘の末に、パパが中庭に出入りできる扉を作ってくれて、パパとママはこれでまずは一安心だったようです。その束の間、ママが亡くなって、パパが一人で面倒見てくれている。私はたまにおなかを壊すデリケートな女の子なんです。そんな時パパは消化の良いおやつにしてくれる。少し回復すると良かったねと言って頭をなでてくれる。それをマックスが嫉妬してしつこく吠える。パパがうるさいと言ってもやめない。マックスは子供のままなんだ。パパが独り言で、君たちよりたぶん長生きすると思うけど、ママみたいなこともあるから、そうなったら君たちはどうなるのかなって。私はそんなパパの目を見ていると言ってることわかんないよな、てな顔をする。大丈夫だよ。マックス。一緒に生きようね。
（チョコとマックス）
