シニア乗馬教室

退職を機にとりあえず作った終活リストに乗馬があったが、半年がすぎてもなかなかスタートできなかった。ハードルは公共機関で通えるとこが見つからなかったことだ。本社勤務になってハンドルが反対側になったり、駅のすぐ近くに住むことにもなって、気が付いたら二十年近くペーパードライバーやってます。ところが、ふた月ほどまえにネット検索したら何と地下鉄で20分、徒歩10分のところがあったのだ。なぜ今までヒットしなかったのかよくわからない。乗馬初体験は3年前に済んでいるので、訳の分からん不安はなかったが、やはり相手は馬、合う合わないの問題か、教わった通りに鐙でおなかをトントンしても動いてくれない。雄のお爺ちゃんのサラブレッド。シニア同士なのだから程よく反応して楽しませてくれてもよいではないか。君は何歳なんだ。朝ドラのヒロインのように楽しく駆けるなんて夢のまた夢か。スクール三日目の最終回に馬さんたちの厳しい現実を聞かされた。初級のすぐ隣に中級レッスンの居残りが見えた。速足が続かず止まってしまうようだ。インストラクターが受講生に代わってその馬に速足をさせてからレッスンを終了にした。次につなげようとの愛情だと教えられた。動かない馬に後はないのだ。ここにいる馬たちはまだ幸せで、第二の職場のない馬は処分されるのだそうだ。馬は生き物、車とは違う。気持ちがある。初心者が指示しても動かないことは当然かもしれない。指示がよくわからないのか、やってられないとむくれているのかも。先週末の散歩途中にマックスが座り込んで動かなくなった。よく吠える小型犬とすれ違ったすぐあとのことだった。マックスとチョコは前は会社犬で散歩の習慣がなかったらしい。さらにマックスは足も細く体力も弱い。ちょっと遠くにいくとへたってしまうことはあった。今回も疲れたからと思ったが違うように思えた。そこで訳の分からないままに話しかけて体をなでてやった。すると少しずつ動き出し帰還できた。馬のことを思い出してメンタルなアプローチをしたのが効果ありか。それはマックスのみぞ知る。

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(今年は庭のハーブや羽衣ジャスミンの花が美しい。毎朝の犬たちとの戯れの

ついでに、何度も似たような写真をスマホに。)