ボランティアの報酬

GNPにカウントされない付加価値、その一つにボランティアがある。サラリーマン生活が長いと金額が明示される給料だけを報酬と思ってしまう。そしてやがて退職、年金生活者になったとたん、毎月赤字基調で貯えが少しずつ目減りする不安感。実に寂しく、全く面白くない。ずっとこれではつまらない。で、GNPに積算されないものにも付加価値があると思うようにしている。現役当時、営業が長い同期から管理部門は営業の背後霊だと言われたことがあるが、決してそうではない。管理部門の価値は決算の数値からは読み取れないだけのことである。GDPや納税額に反映しない価値があるのだ。分かりやすいのがDIY。カバンの底四隅がほころびている。買い替える代わりに補修材で繕う場合、出費の節約は裏を返せば歩留まりの増、報酬の増と同じなのだ。ボランティアには報酬がない。が、これをすることによって、人との係わりが増え、頭脳を使う機会が増え、老化による医療費がセイブでき、若さを保てる。これはむしろ金銭でもらえる報酬よりも価値の高いものです。’情けは人の為ならず’の本来の意味は、人に与える情けは、人の為ではなく自分の為になるのであると。このことわざはみかえりを目的としていて一見安っぽいが実はそうではなく、自分の為と思えば人に施すなさけ、ボランティアも自然と励みになるということです。

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(今年もジャスミンのポップコーン。そしてその足元奥に、紅葉なのか?春らしくない

色彩にシャッターを切った)