パールハーバー

ハワイのツアーは午前中に集中する。一度は行ってみたいと思っていたバールハーバーは次の機会かと諦めていたが、二日目の乗馬レッスンがドタキャンとなり、行くことにした。戦艦アリゾナ記念館の入場予約はアメリカ人優先で、日本人は当日朝早く並ぶしかないとのこと。で、ツアーの出発は早朝の6時、外さないようにモーニングコールまで頼んだ。現地到着まで何度かスコールに遭遇して、ツアー途中も10ドルのポンチョをかわずにかろうじてしのげた。雨季だから仕方ないが、ひやひやものだった。生まれる前のことだが、アメリカ人のなかに交じって観覧するのはやはり緊張した。時間がたつほどに歴史の重みが体に浸透してくる感触を得た。雨のおかげで何度か美しい虹が見えて、戦艦ミズーリアリゾナ記念館、そしてヤシの木が一つの画面となって、記念切手の構図のようだった。ツアー参加者は他に4組、定年後のご夫婦ばかり。ガイドさんからお一人でハワイにとの質問に、参加の経緯を話したら納得したみたいだった。よっぽど珍しかったに違いない。妻から相続したマイルでワイキキから一時間もはなれた牧場で乗馬レッスンですからね。どっちがうらやましいのか、なんとも言えないところですよね。

アリゾナ記念館への通船の舵は水兵さんが握る。白い制服が似合う女性で

 復航途中で一回転してこれを写真におさめろとのサービス、やはりここは

 アメリカだとうれしくなった。)