上七軒、宮川町、そして祇園甲部

"そうだ京都に行こう”、この一二年京都に急接近したのは、人生の節目が重なったのと、青森から京都に転勤した友人からのお誘いも、いや、そうかもしれないが元々縁があったのにご無沙汰していたからか。振り返ってみれば、京都駅は新幹線でスルーするだけで、のぞみの窓越しに東寺の五重と本願寺の大屋根、京都タワーなどを一瞬チェックで済ませていた。先日一見さんお断りの敷居をその友達のお陰でまたぐことができた。分不相応と思いながらも男なら一度はとまさに清水の、って京都だから。アッと言う間の二時間だったが、なんだか箔が付いたような錯覚に陥っただけでも元がとれたような、後味が良い。伝統の京都、客に損を感じさせないのはさすがである。疎遠だった分を取り戻そうと、八坂神社、境内がこんな奥行きになっているのかと。ながらく清水寺と思い込んでいた八坂の塔も根元がらみあげて、ともに聖徳太子ゆかりとはいえ、気のせいか法隆寺の五重より傷みが激しいように思えた。往復はがきで事前申し込みした苔寺、台風で欄干修理中の渡月橋を渡って天龍寺、竹林の道。斎宮源氏物語六条御息所、近年パワースポットでもある野々宮神社には人がいっぱい。竹林には台風の爪痕が。関空閉鎖でも嵐山嵯峨野は外人観光客が多かった。ピーク時の週末を想像すると中途半端な鬱陶しい小雨でもまだ快適なのだと慰めた。この辺りは同じ道を引っ返しても大して疲れないほどかなりこじんまりした観光エリアである。嵐電に乗るのは一年半ぶりで太秦撮影所に行って以来。乗り物そのものも観光資源としての存在感がある。午後早めにホテルに引き揚げて、本日のメインイベントの一見さんの支度をした。シャワー、ひげそり、着替え、友人に恥をかかせてはいけないようにと念入りに。久々の緊張でアドレナリンが分泌。舞台で仕舞を舞うよりもずっと分量多く。これアンチエイジング効果ありか、少し老化が足踏みできたのだと自己満足してと。次回には東福寺

f:id:toyotac:20180928120556j:plain

f:id:toyotac:20180928120627j:plain

龍安寺金閣南禅寺水路閣哲学の道くらいは早いうちにチェックして過去のスルーをリカバリーしておきたい。東山の銀閣も。1人で回るよりは、でも舞妓さん連れだとシャッターに囲まれてたいへんどすえと軽くかわされてしまった。即答だったのはマニアルのFAQにヒットしただけなのでしょう。少し低くなった敷居、次回いつお誘いがかかるか?年内か来年の前半。アンチエイジング効果が薄れる前にお願いします。

(物置にしまいこんで忘れていた。玄関か、和室か、どっちに良いか置いてみたが。)