ハチ公前

またまたハチ公前で待ち合わせ。今年二度目、通算三度目になる。一度目は40年前でその人は去年亡くなった。会うと口癖のように、”ハチ公前で待っててくれる?”、”君2点”とおっしゃる。人差し指と関西アクセントで切り出す。挨拶代わりというやつだ。地元で就職した彼がお上りさんするというのでハチ公前で会うことに。一年もたってないのに東京人っぽいしゃべりになりよってだと。とにかく勉強が良くできた。テストの前には何人もが彼のノートをコピーさせてもらって、値段まであった。満点が何点だかわすれたが、私が二点を取ったことがあってそれ以降しつこい。悪い奴ではない。ただしとにかくよくしゃべるので長時間一緒にいると疲れる。三人で秋田青森と温泉巡りをした時などは、二泊目の夜解散後に彼抜きで飲みなおしをしたほどうるさいのだ。今となっては懐かしい。二度目は一流企業を早期退職して行政書士になったお方。終活の一環で家以外に自分の場所を確保するためだとか。開業のお知らせがあったので観葉植物を送ったら、事務所は狭いので家に置いていると礼状が届いた。何十年会ってないのだろう、お互い様相が変わっているので、わかりやすいところが良いとハチ公にした。渋谷は若者が多いので高齢者の待ち合わせには最適、見つけやすい。渋谷駅周辺は再開発でごたごたしているが、ハチ公だけは絶対にたどり着ける。東京駅の銀の鈴は一度場所を移動、改札外一階から改札内の地階に。元祖待合のハチ公は不動です。お上りさんにはちょうど良い。これがハロウィンと年末のカウントダウンで有名な交差点だといってやろう。待っている間にマックスとチョコのこと思い出した。彼らは忠犬には程遠いけどかわいい。それで十分です。

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(玄関先に置いているスケルトンの傘立て。1991は図柄、家の竣工は2000年ですので。)