肩書のない放牧生活

昨日の飲み会で初参加の方、女性二名が名刺交換に近寄って来られた。”ごめんなさい、退職しているので名刺ないんです”、って初めての経験だった。この年ならよくあることだが、これまで経験も予想もしなかったシーンだけに、少し辛かった。それで、いろいろと考えてみたところ、名刺を作らないとこんな時に失礼かなと、肩書のない名刺を作ることにしたのです。趣味とか入れたらと席上冗談言う現役メンバーもいたが、汎用性を重視して、氏名は日本語にふりがなと英語併記。その他は住所、固定電話と携帯番号、それとパソコンのメールアドレスを。早く使って反応を見てみたいが、最初の一枚は他人でしょう。家族に配るのはやめよう。茶化されるにきまってる。さりげなくスタートしたい。退職して三か月のころ、京都の一見さんお断りのお店でのこと。無重力は初めての経験でと、しょぼい会話をして座をすこし曇らせてしまった。とりあえず充電のために、一年間は放牧のお休みにして次のことを考えようなんて落ち着いていたが、もう半年が過ぎている。何やってんだろう。平日に街をあるく罪悪感がようやく薄れてきた。曜日の認識が危うくなるなか、手帳のカレンダーを日に何度も見るようにしている。二年前に’無理か無茶か’と思いながら里親を引き受けたマックスとチョコのお陰で規則正しい生活は続けている。塞翁が馬です。”生きていればきっと何とかなる”を信じて’ポジティブに対処’を心掛けている。今んところ大丈夫だが、一年の猶予期間が近づいてくるときっと焦るに違いない。

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(上:子供のころに家の応接間のサイドボードにあったクジャクとライオンの栓抜き。下:クジャクの羽はナイフとホークです。)