息子との約束は果たそう

長男とゴルフコースをツーサムでラウンドした。二年越しの約束だった。次男が楽しみにしていたラスベガスは今年二月だったので気になっていた。自分の父は日頃黒部のトロッコに連れてってやる、と言ってついに実現していない。それでも当時自分にとっては外国だった東京に、行ってみたいと願ったらすぐにかなえてくれた。翌年には開業したての新幹線にも。そして三年後47歳で父は他界した。高校一年の六月、芸術の選択科目で書道の授業中に担任の先生が呼びに来てくれた。今の自分は66歳、息子たちとは年に幾度か酒を酌み交わす。今振り返ってみるとそんなことしてみたかったなと、だが果たしてもし父が自分が成人するまで生きていたとして、実現していたか。今の自分と違ってきつく反発していたように記憶する。遠い遠い昔のこと。あのトロッコは5年前孫たちと一緒に乗った。孫が自分で、自分が父に成り代わったシーンを連想しながら回想にふけっていたら、あの異様に長い乗車時間も退屈した記憶だけはない。終活を意識してから、一度はやってみたいとおもっていたことを一つ一つ実行している。ニューヨークのグランドゼロの跡地、カナダでオーロラ、タスマニアの乗馬はすでにフライトとホテルをおさえた。ただ残念なことにブリちゃんがドタキャンしたライブへのカンバックのニュース、未だ聞こえてこない。おそらくこれが一番感動的に違いないと思うが死に土産にならぬように、センテナリアン目指して頑張ろ。

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(されどビニール傘、玄関の内と外。被写体としのコスパは?)