黒革の手帖

清張の小説のような犯罪に使われたものとは無縁ですがとても大事に使っている手帳です。ダイアリーは毎年差し替えているが付録小冊の方は最初からのものを15年使い続けている。色、張りともにくたびれて見えるが、そこには100ほどの備忘録、名言、読んだ本で見つけた気になる文章、周りの人たちから教えられたこと、それとその時々の思いなど、ディープな一品です。長年の蓄積が崩れたようなそんなこともあって書き留め始めたのかと過去を振り返えっています。苦しさに耐えさせてくれた言葉が多くなつかしい。ところが最近追加の書き込みがほとんどない。マインド的に老成、言い換えれば安定してきたのではないかと自己分析。二年前からは子供たちにいずれゆっくり自分を伝えたい思いで毎週500文字前後のブログを続けている。一年分ずつ製本して形見にと、今三冊目が始まっています。これも終活プロジェクトの一環です。私の黒革の手帖、書き込みは少なくなったが、時々ふと思い出したようにながめるとほっこりします。今もお世話になっている。自分が死んだら価値も火葬されるのだろう。いやいや、死んだ後のことより大事なのは、今この手帳を愛をもって使うことではないかと。

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(このボールペンは単身赴を終えて帰国時にJFKで三本購入。子供達と

 自分へのご褒美として。妻には五番街でダイアのピアスを。)