イヌふんじゃった

ゴールデンのマックスをときどきちょこんと踏んでしまう。尻尾、足の先、背骨の端を踵でひっかけたり。ごめんごめんと謝ったあとに、イヌふんじゃったって思って、ネコふんじゃったを思い出す。黒鍵だけで弾いたっけ。人なら90歳の高齢になってから相棒のチョコに先立たれ、それ以来私にまとわりついてくることが多くなった。そして一か月前から体調を崩し始めた。獣医さんによると高齢による腎機能低下と甲状腺ホルモンの不足によるものだそうである。長年親しんできたドックフードとおやつを口にしなくなった。ホルモンの錠剤と好きなものを食べさせてやってくださいと。昔祖父があまり食べなくなって、ただ、食間になにか甘いものを食べていたように記憶する。そうやって段々やせて、顔もショボくなっていきますよと、獣医さん。この獣医さん、なかなかいい。前の獣医さんはやたらと飼い主を責めて、薬漬けにする、受付けの人も感じよくない。ストレスなのである。犬の方はどう思っているかしらないが、飼い主との相性が大事かと。それで思い切っておととし狂犬病の予防接種の時からかえた。去年チョコがお世話になったときも、飼い主の気持ちがよくわかってるなと改めておもった。変えてよかった。先代のハルが迷子になて一晩預かってもらった縁。人生こういうきっかけって多いですね。

(勝手口の脇にある電力メーターに虫が。無視できなくなって、思わず

スマホのシャッターを。)