ウルトラマンのランプ点滅

ウルトラマンが地球で活動できるのは3分、そして最後30秒間胸のランプが点滅する。記憶ではこの点滅の間に敵にとどめを刺す。後がない。大事な30秒、まさに終活と同じ。点滅の開始は人それぞれでも、特に本人にはいつかわからない。自分で推し量るしかないが、いえるのはそう長くない未来に昇天するということだけなのだ。過去の栄光とかいうが、栄光はこの点滅期間にありである。後がないから勇気がでて、越えられなかった一線もまたげるのである。年寄りには怖いものなしというが、それは違う。経験豊富なほど何が危険で、何がそうでないかはわきまえている。その上での挑戦である。年を重ねることは楽しいとはディープな意味合いがある。自分は過去びくびくして慎重に生きてきたようで、今となっては惜しい思いもあるが、それだけに30秒が面白いのだ。運命とはだれにもわからない、突然の死もありうるが、人の手にかかって命を失くしたくはない。何人も、いかなる理由があっても、人命をおろそかにすることはしてはいけないのだ。だから正当防衛でさえももやもやが残るのである。避けられない自然災害であれば受け入れるしかない。人力で対処できない日本沈没や地球消滅なら許してあげる。そう思いませんか。

(ハウスドックのマックスが居住区を出ないように、バリケード

作っています。)