ニューヨークはマンハッタン、夜日本人おじさんの人口密度が高くなる通りがある。米人の部下と日本人上司のはざまにいる中間管理職が日中の疲れを癒す場所としてピアノバーが数軒、夜の会食が終わる９時以降毎日のように賑わっている。当時はすでに、本物のピアノがある店は一軒だけになっていたが、ピアノバーという名前は健在であった。クラブとキャバクラの中間的なところと言えば良いのだろうか。出張の最終日、駐在員が出張者慰労会と称して、連れて行ってくれた。マンハッタンにある日本語の空間である。どこかの国のプリンセスに似た女性と星座や血液型の話をした。”そういえば、明日２０日が誕生日だけど、日本についたら翌日になってしまうね。” ビジネスクラスでは洒落た ”お・も・て・な・し” はないだろと思いながらも密かに期待していたが、やっぱしさびしい結果となった。これって場合によってはその人や周りの乗客を不愉快にさせることもある。それで敢えてしないのだと後になって知って、自分を慰めたものの、こんな出張スケジュールを組まないようにしたらいいですよ。
（イーストビレッジでオーダーして空輸してもらいました。）
